2001年 4月28日
3月上旬から4月末までのおよそ2ヶ月にわたるインド滞在がやっと終わりを迎えた帰国当日の午後、
カナマーケットの専門店で土産の紅茶とコーヒーを買った後のホテルへの帰り道の事であった。
走行中の車内から、道沿いの公園の木々の間に古い宮殿らしいものが見えたので、ちょっと立ち寄ってみようと思い運転手に車をUターンさせた。
園に入ると入口から10mくらい進んだ所に”BONSAI PARK”と記された立て札があった。むろん 盆栽が置いてあるわけではなく立ち木や芝生に囲まれて中央に由緒があるらしい宮殿が心地よさげ にどっしりとすわっている。
インドでは珍しくベンチや芝生に寄添うカップルが目立つ閑静な公園であった。リスが忙しく地面と木々の間を走り回っているし、鳥の鳴き声があちこちから響き火炎樹が太陽の光を養分として咲き競っている。
その中を宮殿に向かって散策していると、木陰でサリーをまとった女たちが輪になって遊んでいるのが見えた。近づいて見ると彼女らはラジカセの音楽に乗って軽やかに踊っている。
カメラを向けて撮っても良いかと聞いたら笑顔だけが返って来たので、デジカメのシャッターを押し続けた。
彼女らはますます喜んで踊り続けなかなか止まらない。ここインドではカメラを向けると皆一様に喜んでくれ、ありがとうと言われるのが普通である。
しばらくして一緒に記念撮影をしょうと言ったら、みんな一斉に集まった。その時責任者らしい女性が現れて私に名刺を差し出し、「写真を送ってください」との依頼。
それにはアシスタントダイレクターの肩書きがありE−メイルのアドレスも記してあったので、このアドレスに送るというと「E−メイルは学校のアドレスで自分では開けないので郵送が良い」との良くわからない返事だったが、郵送を約束した。(後日送付したが返事はない)
女性達は引率者を除き15〜20歳で約40名。何はともあれインド滞在の最後の日にうら若き女性に囲まれ歓談出来るとは今までのインドでの艱難辛苦?が吹っ飛んだような爽快さであった。インド バンザーイ!
CAMERA FUJIFINEPIX
|