タージマハールの悪徳写真屋
1998年12月25日


 どういう訳かヒンズー教と回教と少しの仏教徒の国このインドでクリスマスが祝日となり会社は休日となった。        
                      
 そこで急遽世界遺産のタージマハールを観光する事にした。そこはねぐらのデリーのホテルからバスで5−6時間かかるとの事だった。

朝5時半にツアーバスでハイアットホテルを出発する。客はアメリカ人、シンガポール人、イラン人そしてインド人だった。

デリーの12月末は寒い。
アメリカ人の女性が「寒いからエアコンつけて」といった。

 ツアーコンダクターの答えは 「エアコンはクーラーしかない」
 「そうか ここはインドだ」 と苦笑しながら納得する彼女。

 寒さが苦手な私は早朝と夜半が冷えてくることを予測し昨夜マーケットでジャンバーを買ったのだった。

 アーグラーの街にに入る前に検問があり通行税をバスは払払わなければならない。インドでは州ごとに関所があり通行税を払うことが度々ある。
ところがこの通行税が値上がりしていたため、バスガイド(男)が会社に支払いの可否を確認するのに約1時間も費やしてしまった。
 そう言うわけでそこタージマハールに着いたのは12時前であった。

川辺に佇む王城(実は最愛の妻の墓所)は、正面の門側、つまり外から見るとその華麗さが一段と引き立ち絶好の撮影ポイントになっている。


カメラ片手の写真屋が記念写真を勧めるので値段を聞いたら1枚100ルピー。

記念に1枚と思って「OK」した。1枚撮って貰って100ルピー。払おうとしたら500ルピーという。 

1枚100ルピーだが5枚セットだから500ルピーというのだ。何!詐欺だ。ツアー バスのガイドに事情を話したが、5枚セットが普通だとつれない。私はカメラを持っているし嘘つきには金は払わないと言って結局断固支払いを拒否。

写真屋は10分ほど「金くれ、金くれ」とつきまとったが振り切った。

日本人を鴨にしょうと思っても駄目だ。  

タージマハールの後これも世界遺産のアーグラ城を見て、宝石細工の店などに立ち寄ったあとデリーのホテルに戻ったのは夜の12時だった。

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