関空 税関 麻薬所持で現行犯逮捕か? | ||
2001年 7月12日 長いインドの旅を終えバンコック経由で関空に着いたのは台湾の豆台風を迂回したため20分遅れの4時55分だった。イミグレーションを通過しターンテーブルの前で荷物を待つ。 今日はどういう訳か税官吏の数が多い。 そ
このうす茶色の優しそうな顔をしたラブラドール犬が3度ほどぐるぐると、荷物待ちで所在ない私たちの廻りを回った。 犬好きの私はずっとこのワン公を見ていた。 そしてようやく出てきた荷物をカートに乗せた。手荷物と合わせて3個である。カートを押し税関の前に行ってパスポートを渡すと、いつもの質問。『どこからですか』『人から荷物を預かったりしていませんか』『お仕事ですか』に続いて『どういう関係のお仕事ですか』 ムムこれは今までに無い質問である。 そして次に決定的な一言 『じつは麻薬犬がお宅に反応したので調べさせて貰います』 『エ−ッ そんな風には見えなかったけど』 『普通の人には分からないように反応するんです。』 動揺しながらも調べて貰うしかないと荷物を台の上に上げようとすると、 『普通の人に迷惑がかかりますから特別室に来てください』 連行される形で別室まで行くことになった。ここでも荷物を台の上にあげようとすると、 『荷物はいいですから上着を脱いでください』 荷物ではなく私自身に犬は反応したというのだ。上着のポケット及び財布の中など全部調べられる。怪しい人間が私のポケットに何かを入れるようなチャンスはまったくなかったかどうか記憶をたどる。この間簡単な質問が続く。パスポートを見ながら『6日から行ってこられたんですか』 『6月の6日からですよ』 『すると一ヶ月以上ですね。いつも行かれると1ケ月くらいですか』 『そうとは限りません、仕事の内容によって様々ですよ』『向こうで、仕事をされる会社はどこにあるんですか。』『合弁会社の本社はボンベイですが、仕事はデリーなどあちこちに行きます』等々。ズボンのポケットを調べられた後ボデータッチで服の上から体を入念にまさぐられた。これですべて終了となった。インドの軍人と同じく、男からのボデータッチをを日本でもやられるとは思わなかった。それにしても靴下や靴の中を調べないのは何故だ。ご足労かけました、といったような気がしたが謝罪の言葉はなかった。何のやましいこともないのに何故かホットしてそそくさと外に出たが、解放されて平静になると何故かだんだん腹が立って来た。最初から罪人扱いされていたのだ。それに一言も抗議出来なかったのが情けない。犬の嗅覚ってそんなものなのか、何故私だけが・・・・・・・。ホテルで洗濯に出したワイシャツには香料の香りが微かにしてはいたが・・・・・・・。 『駄犬め!』 |