猿の惑星
1998年12月  Vasant Continental HOTEL

インドでは自然と人間が一体となって融合している。 牛が大通りはもとより路地でもゆうゆうと散策していたり寝そべっている。
豚も団体で道ばたを闊歩している。

自動車会社M社の工場の中には、孔雀が飛んで きて木に留まっている。

猿も工場内の建家の屋根や高架パイプの上などを家族?で移動している


ある時私はその猿がある事務所内に侵入しているのに出くわした。

事務所のドアを開けると椅子や机の上に主(あるじ)のように座っていた猿が5匹、皆こっちを見た。


人は誰もいない。ドアのノブを掴んだまま 呆然として棒立ち状態の私。
ややあって後ろから小声で 「危ないからそっと引き返しなさい」とインド人がアドバイス。

人は猿の訪問に城を明け渡していたのだ。結局猿殿に自主的に御退散願うまで、事務所内での仕事はOFFであった。



らくだ りす ぶた うし
インドへ戻る