インド インターネット 事情

   2002年4月    

 インドのホテルはことの他インターネットが通じにくい。インドの通信状態の平均値かどうかは別として以下いくつかのホテルで経験したインターネットの通信に至るまでの経緯と結果について。

ネパール人のウエーターはフレンドリーだ

ちなみに当時私はattglobal.netの法人会員であり世界各国で現地にあるattglobalnetのプロバイダーにアクセスすれば日本と同じくその国の市内電話の料金でインターネットが利用できたのだ。しかし悲しいことにインドではattglobal.netの契約プロバイダーが存在しないのでアクセスポイントがない。

 1997年に初めてデリーのVASANT CONTINENTAL HOTEL(名目上は5☆ホテル)に投宿したときは、周辺国にアクセスした結果、ちょっと遠いがイスラエルのプロバイダーが一番つながりやすいことがわかった。

隣国のパキスタンは何度アクセスしても全く通信できなかった(カシミール紛争のせいだろうか)。イスラエルは国際電話となるので経費の点でそう頻繁には通信できなかった(インドの国際電話は馬鹿高い)。

 そして2001年3月再び同じホテルに投宿。通信事情は変わっていた。
ネットへの通信がアクセスできないように細工されたようだ。前に使っていたパソコンFAXも利用できなくなっていた。
ホテルに話すとホテルのビジネスセンターを利用すればインターネットが利用できるとの当たり前の返事。いやそうじゃないんだ自分のパソコンのアドレスにメールが入ってくるのでそれを受信したいのだといって、ホテルのアドレスとパスワードを教えて貰い通信しようとしたがこれがなかなか通じない。

アンバサダーホテルのレセプション

ホテルのパソコンエキスパート?なるものにセッテイングを依頼しても駄目。
ホテルに文句を言ってちゃんとしたアドレスとパスワードかどうかを再確認したらパスワードが前回聞いたものと異なっている。不正使用防止のため煩雑にパスワードを更新しているのだ。再度新たに確認したパスワードで通信したら通じた。『万歳!!これで安心して通信できる』1件落着と思いきや、明くる日にはもう通じない。結論としてはまたもやパスワードが変わっているのだが、誰がそれを掌握しているのかがよくわからない。

そしてこの間すぐに返事する、5分後に返事する、今日夜8時に返事する、明日人を寄越すなどというがこれを本気にして待っていると全くなしのつぶてなのだ。

 次にボンベイに近いアウランガバードに3週間ほどいたときのことである。この地は世界遺産で有名なエローラ、アジャンタ観光の前線都市である。アンバサダーアジャンタというホテルであった。ここでインターネット接続を依頼したら、少し時間がかかったが配線工事をやってくれてホテルのアドレスとパスワードもすぐに教えてくれた。
通信状態もよくて快適であった。

一番感激したのはインドの電脳都市バンガロールのメリデイアンホテルである。チェックインした時にインターネットを依頼したらすぐに部屋に担当者がきた。ネット用のモジュラージャックもあり、数分で接続可能となりずっと問題なかった

田舎町プーネのザ プライドホテル や カンプールの ザ ランドマークホテルは聞いて無駄だという感じがした。滞在時間も短いのでネットは止めた。

 そして今回2002年4月。最初のホテルはデリーのアンバサダーであった。
ネットは簡単につなげますと部屋にホテルのアドレスとパスワードの案内が置かれていた。

やってみたがつながらない。何人か代わる代わるホテルの人間が来たがなかなかつながらない。
私のパソコンに問題があるような言い方をする輩もいる。
パソコンエキスパートは9時から5時までなのでなかなか私の在ホテル時間とあわないので来てくれない。5日後に来てくれて「これで大丈夫だ」と自信たっぷりに言ったが、やはりつながらない。ついにはいつも彼が使っている自分のパソコンを持ってきてセットしたがやはりつながらない。ここではじめてこの部屋に問題があることがわかったのだった。別の空き部屋で試してみると彼と私のパソコンは通信可能だった。これが1週間目のこと。しかし問題は完全に解決できたわけではなくアイドル時間を1分もおくと)たちどころに切れてしまうのだ。勿論つながりにくい時間帯には何度アクセスしても駄目だ。

次に滞在した空港に近いラデイソンホテルでは最初はOKであったが、何故か転送扱いで受け取っていた会社アドレスのメールは入らなくなった。最後には発信もできない状態になった。理由は不明だのまま。結局1枚300Rs(約900円)もするホテルのビジネスセンターのFAXが日本へのデータ送信には不可欠となった。

 その他の国でもっともネットが使いやすかったのがマニラである。ここはインドと違ってアクセスポイントが市内にあるから送受信が可能なのだ。しかも市内電話は只であるのでネット料金も只の筈であるが、ホテルは1回16ペソ(80円)の使用料をとる。しかし何せ1回だからずっとつなぎっぱなしでも同料金だからストレスがかからず安心して通信できた。att globalのhelpdeskも親切で的確な指示でサポートしてくれた。

写真はアンバサダーホテルの中華レストランのウエーター
とレセプションレデイ。

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