陶器の街の屋台     
999年11月 中国 景徳鎮  

景徳鎮で日本人が泊まれるホテルはこの街で唯一の3星ホテル景徳鎮賓館である。

ホテルの朝は中華バイキングとは名ばかりの、お粥、スープ、漬け物各種、卵、饅頭、それに何故か熱いジュースなどがあるが、かなり貧弱な品揃えで味も落ちる。

S社の駐在者は特別にパンを焼いてもらっている。ざるの中に置いてある箸は黒くなっていて神経質な人には若干抵抗があると思える。

顔なじみとなった陶器のバイヤーである日本人老年夫妻が今回も宿泊している。その妻君がが「何も食べるものがないね」とつぶやいているのが聞こえる。

昼飯は仕事場から戻って来て、同じくこのホテルのレストランでとる。
夜は街に出てレストランを選ぶ。あるときS社のスタッフと夕食を一緒にする事になった。
屋台で食べると聞いた時は一瞬怯んでしまって、思わず「大丈夫?」との声が飛び出していた。
「平気だよ、熱が通っているから」との返事。
結局話の種に同行したした。ホテルから歩いて10分の比較的大きな屋台であった。

肉や野菜の食材が入り口正面に無造作に積んである。食べたいものを指さして店先で料理して貰うのがここのやりかただ。

彼らはこの試行錯誤で段々口に合う物を選んだらしかった。食材は見た感じ新鮮でしかも必ず目の前で練炭で焙った中華鍋の中で強烈な火を通すので安全と言える。
箸もビニルの袋に密封された割り箸でありホテルの箸より清潔だ。メインは幾種類かのホルモンであるが、野菜がたっぷりあるのが良い。

ホルモンも野菜もむーん、なかなかいける。

5人で7皿の料理と瓶ビールを8本で満腹。但しビールは中国流で冷やしていない。ホテルの料理よりは格段にうまかった。1人前300〜400円位。 

慣れてきて別の日に街のラーメン屋でもラーメンを食べたがうまかった。ラーメンは牛肉入りで一杯3元(40円)。
パン屋のパンもバターが香ばしくこれもいける。食料雑貨屋には中国製の「出前一丁」があり味も日本と大差ない。

何より好きなマッサージが安くてあちこちにあった。足マッサージ(足浴)は冬場には暖まり疲れもとれる。

写真左は購入した陶板と作者の名人(向かって右)、 右ははホテルの前の公園で朝から太極拳で健康づくりをしている中高年の人々

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